虫/毒虫とは
昆虫に代表される節足動物の多くが「虫」と呼ばれます。ここでは、自然界に存在し、時折、人類の健康や衛生を害する有害動物のうち、主に陸生の節足動物の刺咬、吸血、接触によって皮膚に炎症反応を起こすものを「虫/毒虫」として紹介します。
虫/毒虫は、室内・屋外ともに活動しています。虫/毒虫に刺されても、多くの場合は、軽度の赤みや腫れ、かゆみなどの症状で治まることが一般的です。しかし、虫/毒虫の中には強い炎症を引き起こすものや、病原体を媒介する場合があるため注意が必要です。
虫/毒虫の種類・生態、虫刺されの症状・対処法
ここでは、主要な虫/毒虫の種類や生態と、それぞれの虫刺されの症状・対処法について紹介します。
蚊
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蚊(ヒトスジシマカ)
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蚊刺され症状
- ※ 写真提供:兵庫医科大学皮膚科 夏秋 優 先生
- 主な生息地
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- アカイエカ:室内
- ヒトスジシマカ:人家付近、公園、墓地、雑木林
人から吸血する主な種類としてはアカイエカ、ヒトスジシマカ、シナハマダラカなどが挙げられます。幼虫(ボウフラ)は水中に生息して水面付近で蛹(オニボウフラ)になります。成虫は雄、雌ともに花の蜜や果汁、樹液を吸いますが、雌だけが産卵のために吸血します。
蚊に刺されると、刺された部位が赤く腫れてかゆみが生じます。通常であれば、数十分~数時間でかゆみは軽減しますが、翌日以降もかゆみや炎症が継続する、あるいはかゆみや炎症反応がぶり返したり、水疱ができたりすることもあります。また、場合によって蚊はマラリアやデング熱などの感染症を媒介することがあるため、注意が必要です。
掻くと症状が悪化するため、掻かずに早めにかゆみを止める抗ヒスタミン成分や炎症を抑えるステロイド成分を配合した外用薬を塗りましょう。また、冷やしたり清涼感成分が配合された外用薬でかゆみを鎮めたりするのも効果的です。
蚊の代表例
アカイエカ | ヒトスジシマカ | |
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成虫の体長 | 5.5mm | 4.5mm |
分布 | 北海道から九州まで日本全国の広い範囲 | 東北地方から南西諸島(気候の温暖化により分布が北上) |
生息 | しばしば室内に侵入、冬でも暖房がきいた部屋では見られる | 人家付近や公園、墓地、雑木林 |
刺されやすい時間帯 | 夜間、就寝中 | 昼間 |
イエダニ(トゲダニ類)
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イエダニ
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イエダニ刺され症状
- ※ 写真提供:兵庫医科大学皮膚科 夏秋 優 先生
- 主な生息地
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- ネズミ(の巣)、床下や天井裏
ダニの種類は多く、本来は野生動物に寄生し、人からも吸血するトゲダニ類(イエダニ、トリサシダニなど)、マダニ類、ツツガムシ類が吸血性ダニ類として人類の健康に影響を及ぼすとされています。
イエダニは、主にドブネズミに寄生していますが、ネズミの巣から移動して室内に侵入し、人からも吸血します。家の中に生息するイエダニは、寝具の中に潜り込んで衣服に被われた皮膚の柔らかい部位を選んで刺すことが多いです。そのため露出部よりは、わき腹や太ももの内側などを刺すことが多く、刺されると翌日や翌々日に小さな赤い斑点が現れ、強いかゆみを感じることがあります。中央部に小さな刺点を認めることもあり、時には小水疱を伴うこともあります。
皮膚症状は数日~10日間続く場合があり、かゆみを止める抗ヒスタミン成分と炎症を抑えるステロイド成分を配合した外用薬を塗りましょう。しかし、原因となるダニを駆除しないと皮疹の発生が続くため、駆除対策もとりましょう。
イエダニ | |
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成虫の体長 | 約0.7mm(雌成虫) |
生息 | ネズミ(の巣)、床下や天井裏 |
刺されやすい時間帯 | 夜間の就寝中 |
マダニ類
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マダニ (タカサゴキララマダニ雌)
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マダニ刺され症状(タカサゴキララマダニ若虫)
- ※ 写真提供:兵庫医科大学皮膚科 夏秋 優 先生
- 主な生息地
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- 山間部、草地、ペット
人から吸血するマダニ類として、国内ではタカサゴキララマダニ、フタトゲチマダニ、シュルツェマダニ、ヤマトマダニなどが挙げられます。本来はシカやイノシシといった野生動物に寄生しますが、種類によっては人家周辺の草地にも生息し散歩中のペットの犬や人からも吸血します。
吸血されても自覚症状が乏しく、吸血したことで腹部が膨大したマダニをできものやホクロなどと勘違いする方も多いです。また、マダニは吸血の際、唾液腺からセメント物質を分泌して口器の周囲を固めるため、吸血から日数が経つとマダニを除去するのが困難になります。無理に引き抜こうとせず皮膚科を受診して除去してもらいましょう。
さらにマダニが媒介する感染症として、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、日本紅斑熱、ライム病、ダニ媒介性脳炎などがあり、重篤な症状を引き起こす可能性があるため、マダニ刺症後に発熱や発疹、倦怠感、下痢などを生じた場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
ノミ類(ネコノミ)
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ネコノミ
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ネコノミ刺され症状
- ※ 写真提供:兵庫医科大学皮膚科 夏秋 優 先生
ノミ類は羽を持たない昆虫で、成虫は雄、雌ともに哺乳類や鳥類から吸血します。人から吸血するノミとしてはヒトノミ、イヌノミ、ネコノミ、などが知られていますが、現在ではネコに寄生するネコノミによる被害が主体です。
ノミに刺されると、1~2日後からかゆみや皮疹が出現することが多く、ネコノミ刺症はかゆみが強く、大豆大の水疱ができやすいことが特徴です。さらに、掻き壊しによる二次感染から伝染性膿痂疹(とびひ)を生じることがあります。
早めにかゆみ止め効果のある抗ヒスタミン成分と炎症抑制効果のあるステロイド成分を配合した外用薬を使うことが効果的です。
毛虫 毒蛾
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チャドクガ(成虫)
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チャドクガ(幼虫)
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チャドクガの幼虫(毛虫)による皮膚炎
- ※ 写真提供:兵庫医科大学皮膚科 夏秋 優 先生
チョウやガの仲間の幼虫で体に毛が生えているものを「毛虫(ケムシ)」と呼びます。毛虫による皮膚炎は主にドクガ類、カレハガ類の幼虫の毒針毛、あるいはイラガ類の幼虫の毒棘に触れることによって生じます。ドクガ類の毒針毛は1匹あたり数十万~数百万付着しており、長さは0.1~0.2mmの釘状の毛で、表面に微小な棘があります。
毒針毛に触れると皮膚に小さな発疹が多発し、激しいかゆみを伴います。イラガ類の毒棘に触れた場合にも蕁麻疹のような膨疹が出現しますが、毒素の刺激によってまず激しい痛みが出現するため蕁麻疹との区別がつきます。
毛虫に触れた直後に不用意に掻くと、毒針毛が広がり、さらに皮膚に入りこんで症状を悪化させるため、粘着テープの貼り剥がしによって付着している毒針毛を取り除くか、泡立てた石けんをつけて洗い流してから、かゆみを止める抗ヒスタミン成分と炎症を抑えるステロイド成分を配合した外用薬を塗りましょう。
トコジラミ(ナンキンムシ)
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トコジラミ
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トコジラミ刺され症状
- ※ 写真提供:兵庫医科大学皮膚科 夏秋 優 先生
トコジラミは昆虫で、俗に「ナンキンムシ」とも呼ばれています。「シラミ」と名前にありますがシラミの仲間ではありません。人々の世界各地の行き来が増えたことや中古家具の流通、殺虫剤抵抗性トコジラミの出現などにより、特に宿泊施設内での蔓延が問題となっています。
昼間は室内の壁や畳、ベッドなどに潜んでおり、卵もこれらの場所に産みつけられます。卵だけでなく糞により黒褐色のシミも多数見られることがあります。生息する場所が特定された場合は、専門業者による駆除を行いましょう。
夜になると成虫、幼虫は生息場所から出て、就寝中の人の露出した皮膚に口器を刺入して吸血します。トコジラミは、夜間に活動することが多いため睡眠を妨げることがあります。激しいかゆみが起こり、掻き壊しによる傷(掻破痕)を伴う赤い発疹が、首や手、前腕など露出部を中心に多発します。かなり強い腫れを伴う場合もあります。
かゆみを止める抗ヒスタミン成分と炎症を抑えるステロイド成分を配合した外用薬を使用できますが、炎症反応が強い場合は医療機関を受診しましょう。
シラミ
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シラミ
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シラミ(頭髪に付着した卵)
- ※ 写真提供:兵庫医科大学皮膚科 夏秋 優 先生
皮膚に寄生するシラミ類として、主に頭髪に寄生する「アタマジラミ」、衣類に寄生する「コロモジラミ」、主に陰毛に寄生する「ケジラミ」があります。
アタマジラミは小学生以下の幼児、小児の間で流行することが多いです。頭髪の直接的な接触によって感染するため、帽子やヘアブラシなどを介して感染することもありますが、プールなど水を介して感染することはありません。頭髪には多数の卵が付着しますが、とくに後頭部や側頭部、耳後部の毛髪の付け根付近に多く認められます。感染初期は自覚症状に乏しく、感染後1か月以上経ってから頭部にかゆみを生じます。
専用の櫛を用いて虫卵や幼虫、成虫を除去します。さらに、市販のパウダータイプやシャンプータイプのシラミ専用薬を使用します。かゆみが強い場合は医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。
ブユ(ブヨ)
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ブユ(アシマダラブユ)
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ブユ刺され症状
- ※ 写真提供:兵庫医科大学皮膚科 夏秋 優 先生
ブユは「ブヨ」、「ブト」とも呼ばれます。体長2~5mm程度のハエに似た小さな吸血昆虫です。山間渓流域に多く生息し、雌は口器で皮膚を小さく切って吸血するため吸血後に小さな出血点が認められることが特徴です。主に朝夕の吸血活動が旺盛で夜間には吸血しません。
ブユに刺されると、半日~1日程度でかゆみと赤い発疹が現れ、次第に腫れてきます。翌日からは強い痒みを伴う赤みが出現し、数日~10日程度続きます。
かゆみを止める抗ヒスタミン成分と炎症を抑えるステロイド成分が配合された外用薬を早めに塗りましょう。
アブ
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アブ(イヨシロオビアブ)
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アブ刺され症状
- ※ 写真提供:兵庫医科大学皮膚科 夏秋 優 先生
アブの体長は種類によって異なりますが10~25mm程度で、大型のハエに似ています。成虫は山間部で見られ、ウシやウマから吸血しますが、人から吸血する種類もいます。鋭い口器で皮膚を切り裂き、流れ出る血液を吸うため、吸血の際に痛みと出血を伴います。
アブ刺症ではまず非常に強い痛みを感じ、その後に赤く腫れてかゆみが現れます。
止血後に、炎症を抑えるステロイド成分が配合された外用薬を早めに塗りましょう。ただし、炎症反応が強い場合は医療機関を受診しましょう。
ハチ
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ハチ(オオスズメバチ)
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ハチ(スズメバチ)刺され症状
- ※ 写真提供:兵庫医科大学皮膚科 夏秋 優 先生
ハチの「有剣類」と呼ばれるグループの一部が、毒針を持っています。人を刺すことで問題となるのは、主にスズメバチ類、アシナガバチ類、ミツバチ類などです。人家周辺ではアシナガバチが営巣することが多いです。
ハチに刺されると、刺された瞬間に激しい痛みを感じ、赤み・腫れが現れます。ハチ毒に対してアレルギー反応を示す人のうち、刺された直後から20分以内に全身にかゆみを伴った赤みや腫れが生じ、重症の場合は呼吸困難などの症状が出現し、アナフィラキシーショックで死に至ることがあるため、注意が必要です。ハチに刺されたら、まずは安静にして20分ほどは様子をみましょう。異常がみられなくても、念のため1時間程度は体調の変化に注意しましょう。また、気分が悪くなるようであれば救急車を呼びましょう。
局所の軽い皮膚症状であれば、炎症抑制効果のあるステロイド外用薬を塗布し患部を冷やすことも効果的です。
ミツバチでは、毒針の先端に逆刺状の構造(かえし)があり、刺されると毒嚢が付着した毒針がハチの体から抜けて皮膚に突き刺さったまま残ります。できるだけ早く毒針を抜く方が良いため、毒嚢を圧迫しないように、毒針部分をピンセットなどで摘まんで除去するとよいでしょう。
アリ(ハリアリ、ヒアリ)
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アリ(オオハリアリ)
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アリ(オオハリアリ)刺され症状
- ※ 写真提供:兵庫医科大学皮膚科 夏秋 優 先生
通常、野山にいるようなアリは人を刺しませんが、刺されて皮膚炎を起こすアリとしてハリアリ類やヒアリ類があります。
ハリアリの雌は尾端部に毒針があり、刺されると軽い痛みが出現しますが1時間以内に治まります。軽症であれば経過観察か抗ヒスタミン成分配合の外用薬を、炎症反応が強い場合はステロイド外用薬を塗布しましょう。何度か刺されるとかゆみを伴う赤みや腫れが出現する場合もあり、時にはアナフィラキシー症状をきたすこともあります。
ヒアリは2017年に国内で初めて確認された外来アリで、コンテナヤードで輸入貨物から発見されました。刺されるとすぐに焼けるような激しい痛みを生じ、半日~2日後以内に赤みや無菌性の膿疱が出現します。刺された場合は、まず局所を冷やし、炎症症状に対してはステロイド外用薬を塗布しましょう。また、最初の30分~1時間以内にアナフィラキシー症状が現れる可能性もあるため注意が必要です。
ムカデ
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ムカデ(トビズムカデ)
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ムカデ咬症
- ※ 写真提供:兵庫医科大学皮膚科 夏秋 優 先生
ムカデは唇脚網(ムカデ網)に属する節足動物で、オオムカデ類、イシムカデ類、ジムカデ類に分けられます。田畑などが近くにある家屋では、しばしばムカデが侵入してきます。自ら人を襲うことはありませんが、スリッパや靴の中、洗濯物の隙間などに潜んでいて、不意に触れてしまうと毒牙で咬まれることがあります。毒牙は頭部の下面で対になっているため(顎肢)、特徴的に2か所の咬み痕がみられることがあります。
ムカデに咬まれると、直ちに強い痛み・赤み・腫れが発生します。また、ムカデの毒によってアレルギー反応を示す人もおり、場合によってはアナフィラキシーショックに至る例もあります。
炎症が酷い場合が多いため炎症を抑えるステロイド成分が配合された外用薬が効果的です。
ハネカクシ
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アオバアリガタハネカクシ
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アオバアリガタハネカクシによる皮膚炎
- ※ 写真提供:兵庫医科大学皮膚科 夏秋 優 先生
「甲虫類」と呼ばれるグループで硬い前翅(ぜんし)を有した昆虫類です。アリに似た外観で、後翅(こうし)は小さな前翅の下に隠されているように見えることから「ハネカクシ」と呼ばれています。
夜になると灯火に飛来し、成虫を払い除ける際にペデリンという体液が付着すると、体液の付着部に一致して線状の皮疹が生じるため「線状皮膚炎」と呼ばれる刺激性接触皮膚炎を起こすことがあります。症状として、体液に触れて半日程度で腫れを伴う赤みが出現し始め、次第に赤みは強くなり2~3日後から膿疱ができ、その後かさぶたとなり色素沈着が残ります。また、ヒリヒリとした灼熱感や痛みを感じることがあります。
付着した体液をよく洗い流し、ステロイド外用薬の他、二次感染を起こさないよう抗菌外用薬による対処が行われます。
カミキリモドキ
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アオカミキリモドキ
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アオカミキリモドキによる皮膚炎
- ※ 写真提供:兵庫医科大学皮膚科 夏秋 優 先生
カミキリモドキは、体の形態がカミキリムシに類似しているため「もどき(似ているが異なる)」と名づけられています。夜になると灯火に飛来し、カミキリモドキを掴むと体の各所から体液を分泌し、体液に含まれるカンタリジンが皮膚に付着すると水疱性皮膚炎を起こすことから「ヤケドムシ」とも呼ばれます。
体液に触れると数時間から12時間程度で淡い赤みが出現し始め、ヒリヒリした軽い痛みを伴います。24時間後には水疱が出現し、水疱が破れるとびらんとなり、その後かさぶたとなり2週間程度で改善していきます。
付着した体液をよく洗い流し、初期の赤みや水疱の時はステロイド外用薬を、水疱が破れてびらんを形成した場合は抗菌外用薬を使います。
クラゲ
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クラゲ
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クラゲによる皮膚炎
ハナガサクラゲ、アンドンクラゲ、カツオノエボシ等は海水温が上昇する5月から9月にかけて浮遊してきて、海水浴客が偶然接触することで被害を受けます。
クラゲの足(触手)に触れると微細なトゲ(刺胞)が刺さり、刺胞に含まれる毒により痛みとともに皮膚に赤い線状のミミズ腫れ様の発疹や水疱が現れます。
刺さった刺胞を破らないように、患部に手が触れないよう擦らず優しく洗い流しましょう。この時、「真水」で洗うと浸透圧の関係でさらに毒が身体に入ってしまい、かえって症状を悪化させるため、「海水」でよく洗い流しましょう。
刺された後は氷などで冷やし、炎症を抑えるステロイド外用薬を使いましょう。ただし、カツオノエボシや沖縄ハブクラゲに刺された場合や、クラゲに刺されて症状が長引く場合は医療機関を受診しましょう。
虫刺され跡を残さないために
炎症反応を早く抑え、症状を早く治すとともに、掻き壊しを防ぐため、かゆみを抑えることが必要です。特に、以下の3つを心がけましょう。
- 患部を冷やし、なるべく掻かない。
- 早めに炎症を抑えるため、より抗炎症効果の高いステロイド外用薬を塗る。
- 治るまで1日数回こまめに塗る。
詳細は虫刺され(虫刺症)原因・症状・治療法をご覧ください。
まとめ
虫/毒虫に刺されるのを100%避けることはできません。しかし、適切な対処法によって、その不快感を最小限に抑えることが期待できます。今回紹介したように、自然界には多くの虫/毒虫が存在し、個人差はありますが、それぞれに特徴的な症状が引き起こされます。
そのため、今回紹介した基本的な対処をすることが重要です。それでも、重篤な症状や気になることがある場合は、速やかに医師の判断を仰ぎましょう。
監修
夏秋 優(なつあき まさる)
兵庫医科大学医学部皮膚科学教授
1984年兵庫医科大学卒業。1989~1991年カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学、1991年より兵庫医科大学皮膚科学講師、准教授などを経て2021年より現職。専門分野は衛生害虫による皮膚疾患、皮膚疾患の漢方治療。著書にDr.夏秋の臨床図鑑 虫と皮膚炎 改訂第2版(Gakken, 2023)、止々呂美哀歌(NRC出版, 2022)や医ダニ学図鑑(共著、北隆館, 2019)、日本の毒蛾(共著、むし社, 2024)などがある。