デリケートエリアのかゆみ止め薬の使用状況を調査したところ、85%の方が生理時に使用されています。
生理時は、ホルモンバランスの変動などにより、免疫力が低下したり、お肌が敏感になったりします。
また生理中のデリケートエリアのお肌は生理用品やおりもの、経血などによる外部刺激を頻繁に受ける時期でもあります。
ナプキンやタンポンなどとのスレでデリケートエリアの皮ふが傷つきがちですし、生理用品で通気性が悪くなった中、おりもの・経血、汗などの分泌物によってムレる状況が続くので、皮ふのバリア機能が弱まり、雑菌も繁殖しやすくなり、かゆみや赤みを伴った炎症が起きやすくなります。
また、閉経後は卵胞ホルモンの分泌量が低下してきますので、症状の頻度もあがってきます。
- 生理ナプキンや下着でスレると、肌表面を覆う皮脂膜が破壊され、皮ふが細かく傷ついてしまいます。
- 皮ふが経血やおりもの、汗などでムレた状態が続くと、表面がふやけたようなダメージを受けます。
- スレとムレが重なり、繰り返されることによって、炎症が起き、かゆみや赤み、腫れぼったい、ヒリヒリなどの不快な症状が起きてしまいます。
月経前症候群
月経の前に現れるさまざまな症状を総称して「月経前症候群(PMS)」といいます。
「月経開始の3〜10日前から始まる精神的、身体的症状で月経開始とともに減退ないし消失するもの」と日本産婦人科学会は定義しています。
その原因は、まだ一致した見解はありませんが、この時期にホルモンのバランスが急激に変化することが関係していると考えられます。
症状は、イライラなどの精神症状の他に、頭痛、嗜好の変化、むくみなどの身体症状もあり、その症状は個人でさまざまです。皮ふ症状では、にきび・吹き出物ができる、顔色の変化、化粧のりが悪い、肌が荒れるなど肌トラブルが見られます。
月経中
女性の生理周期はエストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンでコントロールされています。生理中はこの両方のホルモンが低下するので、体が冷え、血行が悪くなります。また、出血を伴う時期でもあり、体調も気分も落ち込みがちで、体全体の抵抗力が低下している時期でもあります。肌状態としては、顔のくすみ、くま、にきびが治りにくい、肌荒れなどが現れやすいとされています。